• 医療AIの開発

DPC(Diagnosis Procedure Combination)は、その構造から、MDC14「新生児疾患、先天奇形」(生後28日以内の患者を対象とした診断群分類)を除き、小児患者を限定してDPCデータを抽出することは困難です。


そこで、小児医療におけるDPCデータの活用については、DPC(Diagnosis Procedure Combination)と年齢階層に紐付くデータベースの構築が必要と考えました。


国立成育医療研究センターの診療情報管理室は、AIホスピタル研究開発プロジェクトのサブテーマA「セキュリティの高い医療情報データベースの構築とそれらを利用した医療有用情報の抽出、解析技術等の開発プロジェクト」に採択されている、株式会社情報通信総合研究所と連携し、セキュリティの高い秘密分散・秘密計算技術を用いて、小児・周産期医療に特化したDPCデータのベンチマーク分析ツールの開発を行っています。本研究の目的は、小児・周産期医療を担う、日本小児総合医療施設協議会(JACHRI)加盟施設間において、DPCデータによる医療の質、経営指標の評価につながる分析をセキュアな環境下で行うことです。