• 患者満足度/医療の質向上

病気があることやそれに伴う治療や生活上の制限は、子どもと家族のこころに様々な影響を及ぼすことが知られています。特に、病気や治療に伴う痛みや苦痛、繰り返される恐怖体験、長期の入院生活などは、こころの傷となってその後のこころの発達に悪影響を及ぼす可能性もあり、療養の体験がこころの傷とならないように予防する関わりや支援が重要です。


このプロジェクトでは、人工知能(AI)を搭載したコンパニオンロボットであるSONY aiboを用いて、痛みの伴う処置場面における気ばらし効果を検証し、AIロボットが子どもと家族のこころの傷を予防するのに役立つかどうかを検討しています。また、aiboとのふれあい遊びが、他者との情緒的交流、社会性、自律性などの子どもの心の発達に与える影響について検証し、入院中の子どものこころの発達支援に役立てる方法について検討しています。さらに、子ども本人のアイディアや意見を反映させた、小児療養環境に適したAIロボットの開発を目指します。