• 患者満足度/医療の質向上

「WHILL自動運転システム」搭載の電動車いす(以後、「電動車いす」と称す)は、長距離歩行が困難な利用者を対象として空港などの施設において実証実験が行われた後、他施設の外来部門でも実証実験が行われ、安全性と利便性向上が証明された。


周産期病棟の患者を対象とする際に車いすが必要な状況下の多くの場合は、患者単独ではなく医療スタッフの同伴が不可欠であり、外来部門とは異なる新たな検討が必要である。
妊婦・褥婦の病棟内移動における安全性・利便性向上と医療スタッフの負担軽減を目的として電動車いすを周産期病棟へ導入・評価し、導入後の効果を判定するとともに電動車いすの周産期病棟における活用を促進する。
実際の使用現場からのフィードバックにより現場に則した機能改良を加え、妊婦・褥婦の病棟内移動における安全性・利便性がより向上し、医療スタッフの負担軽減をもたらすことを実証する。