• AI診断支援

小児がんは希少であり、正確な診断や分類には専門家の技術が必要です。さらには専門家をもってしても診断が困難なことがあります。国立成育医療研究センターでは、小児がんの診療と臨床研究を支えるために、経験豊富な診断専門医による診断支援を行っています。


本課題では、これまで集積した多数の小児がんの診断情報を教師データとし、小児がん診断の支援をAIで行うことを目指ます。あわせて、診断に必要なゲノム情報を効率的に取得するために、血液中に流れている腫瘍由来のDNAを用いてゲノム診断を行うliquid biopsyの検査系の確立にも取り組んでいます。


これまでの診断専門家の技術を補助してより効率的な診断につなげるだけでなく、人の目では捉えきれなかったがん細胞の特徴をとらえ、複雑な情報を統合することで、より正確な診断を可能にし、小児がんの治癒率向上と再発率低下への寄与につなげるべく取り組んでいます。